1930'sの名作を忠実に復刻!
マジェテック ビックタートル スモールセコンド
1.歴史的名作マジェテックを完全復刻
2.細部を忠実に、使いやすく復刻
3.対磁性を強化して時間のくるいを抑える
マジェテック
Majetek(マジェテック)とは、1935年から1945年の間に当時三大メーカーといわれたロンジン、エテルナ、レマニアにチェコスロバキア(※)軍が製造依頼をした、クッションケース型パイロットウォッチ。数あるミリタリーウォッチの中でも武骨ながら装飾性の高い名作パイロットウォッチとして誉が高いモデルの復刻です。
※1918年から1992年にかけて存在した現在のチェコおよびスロバキア共和国で構成されていた連邦国家
チェコスロバキア共和国は陸に囲まれている事から海軍は存在せず、陸軍と陸軍航空部で形成されていました。その事から航空部隊は当時高度に発展していたといわれています。
時計のケースバックにMAJETEK VOJENSKE SPRAVY(チェコスロバキア軍の所有物)の文字が刻印されていたことから、時計コレクターのあいだでマジェテックと呼ばれるようになりました。優れたデザインで知られるこの時計は一番最初にロンジンにて製作されました。ロンジンモデルにはファースト(前期)、セカンド(中期)、サード(後期)の3つに分類されます。
このモデルは「ビックタートル」の愛称があるファーストモデル枠をベースに、2種を忠実に復刻しています。
ビックタートル スモールセコンド
スモールセコンドはオリジナル同様、文字盤の6時側にバランスよく配置されており視認性に優れています。
12時側に筆記体で製造者Montre roroi”のロゴ、そしてスモールセコンドの上に“ANTI-MAGNETIQUE”(耐磁性)の文字がプリントされています。
チェコスロバキア軍に配給していたマジェテックの中でもコインベゼルやコブラ針を採用し、ミリタリーウォッチながら装飾的な要素をふんだんに装備しているのがの”ビックタートル”です。インデックスはモントルロロイオリジナルのヴィンテージ加工印刷を施しています。
軍は供給量を増やす目的で、第二のメーカーにもマジェテックの生産を依頼。当時ロンジンと同じくスイス国内最大手の時計メーカーのひとつであったエテルナがマジェテックの生産を開始します。エテルナの文字盤はスモールセコンドが無く、センターセコンドを配しています。この3針タイプはすっきりとシンプルな文字盤となり、無骨なケースをやわらげてくれます。
ケース
マジェテック最大の特徴は、Tartarugone(大きなカメ)と呼ばれている大きなSS製クッションケースです。現代ではそれほどビッグサイズと感じませんが、1935年当時の時計にしてはかなり大きな時計でした。このサイズ感の腕時計は急速に発展し始めた航空時計の市場には必要なものであったといわれています。コインの縁のようにギザギザとしたベゼルは、一番ぶつけやすい風防周りに備え付け傷を目立たなくします。
トライアングルインジケーター
双方向回転式ベゼルには、スタート時間を表示するトライアングルインジケーターを備えています。
本革クレイジーホースベルト
本革をヤスリで凹凸をつけ、オイルを染み込ませやすくなる製法で、使い込むと色艶が増します。ワイルドな印象が濃いベルト、無骨なフェイスにとても合いながら高級感も失いません。
こだわりの復刻
名作といわれる軍用時計の中でも異彩を放っているマジェテック。簡素に復刻する事は簡単ですが、M.R.M.Wはオリジナルの形状に敬意を表し、できる限り手間暇を惜しまず忠実に復刻されています。
スナップバック式
第1世代のオリジナルケースと同じように裏蓋はスナップバック式で、ケースの上下をネジで固定していています。
ラグY形状
ベルトを挟むケース部分のラグは通常平行なのですが、オリジナルに忠実に外側に広がっています。このラグ形状が武骨性と装飾性をバランスよくまとめています。
文字盤
高い視認性を持つ、黒文字盤に白の時間表示。しかし時の経過が蓄光印刷のアラビア数字をなんとも言えないブラウン色に変えていきます。M.R.M.W.のマジェテックビックタートルは、程良く変色した色を再現し見た目はアンティークでながらも蓄光機能は健在です。
針について、オリジナルではロンジンの第1世代と第3世代に使用されたコブラ針を採用。文字盤同様ブラウン化したアンティーク加工を施しています。
クロスした剣の刻印
11時位置にあるラグには通称「裏剣」と呼ばれるクロス2本の剣が彫り込まれています。このマークはイギリス軍のブルードアローと同じく軍所有物を表します。諸説ありますが、1940年チェコスロバキアがドイツ軍に占拠されると、多くの空軍パイロットはイギリスに亡命し、イギリス空軍310飛行機隊を形成して連合軍側としてドイツ軍と戦いました。この戦いぶりを称えるために「裏剣」が時計のラグに彫り込まれたという説があります。
耐磁性
文字盤の下部分に「ANTI MAGNETIQUE」と印刷されています。これは英語でいうantimagneticで耐磁性を意味します。パイロット向けに作られたオリジナル時計は、コックピットに備え付けられた多くの計器に影響がある磁気帯を伴う時計を恐れていました。一方、現代の時計も自動改札やタブレット等の時期の影響で時間をくるわす問題が起きたりします。機械式はもちろんの事クォーツムーブメントの時間くるいの原因の9割近くが磁気を帯びてしまう事だといわれています。耐磁プレートをムーブメントに添える事で、大幅に耐磁性を強くする事を可能にしています。
M.R.M.W.(MONTRE ROROI MILITARY WATCH)
時計製作専門会社モントルロロイが手がけるヴィンテージ・ミリタリー・ウォッチブランド。主に1930~70年代までの世界中のミリタリーウォッチの名作を忠実に復刻。ミリタリーウォッチの特徴である視認性・精巧性・堅牢性の高さといった優れた機能面はデザインにも反映され、無駄のない洗練されたデザインは100年近く前の時計でも古さを感じず、多くの時計ファンから愛され続けています。長年に培った時計製作の技術で往年のミリタリーデザインを忠実に復刻し、使い勝手の良いクォーツムーブメントにて製作しています。ミリタリーウォッチの入門として、本物のヴィンテージウォッチをお持ちの方はデイリーユースにM.R.M.W.の時計を毎日使って欲しいとの想いで製作しています。