北欧/デンマークを代表する建築家アルネ・ヤコブセンがデザインしたローマンクロック。 ヤコブセンと言えばバンカーズクロックやシティホールクロックが有名ですが、その代表作が世に出る以前の1942年にデザインされたのが《ローマンクロック》。ヤコブセンが40才の時に生み出した優美なデザインは、時代 を超えて今なお新鮮な美しさを放つ不思議な逸品。
一般住宅用にサイズをリファインしつつも、シンプルなスタイリングと端正な長体のローマ数字をそのまま再現した復刻版を発表。若き日のヤコブセンの才能を実感するクロックです。
1942年にAarhus市役所のタウンホール用壁掛け時計として開発されたのがこのローマン・クロック。名前の通り特徴的なローマ数字により"ローマンクロック"と呼ばれ続けています。一般住宅用に寸法をリデザインしつつも、シンプルなスタイリングと端正な長体のローマ数字の書体、このクロックを壁にかけると無味乾燥だった壁面もモダンなアートギャラリーへ様変わり!! 何も無い壁(明るい色 だとなお良し!)に表情が生まれて、壁面があたかもキャンパスのよう。 北欧の美術館にいる気分を味わえる?
ローマ数字は横幅=1に対して縦=2と、縦に長い特殊な比率(おおよそです)の書体ですが、実は時刻を読み取るだけでなく12カ所のインデックス(目盛り)としても機能する点に脱帽。目盛りが無くても瞬時に時刻が判読出来る機能的な書体は絶品です。ローマ数字の直線的なデザインに対して、《針形状》はあえて強弱を持たせた有機的なフォルムを採用。ペンや万年筆を思わせる姿で誤読を防ぎつつ、エレガントな表情を作るアクセントになっています。