永遠の名作で、晩年のヤコブセンの最高傑作ともいわれる「デンマーク国立銀行」を設計した際、トータルデザインに基づき手掛けたウォールクロック BANKERS//バンカーズ(1970年)。わずか2つしか現存しない希少なオリジナルをもとに忠実に再現されたものが、こちらでご紹介するバンカーズクロックです。
公共の場に相応しい実用性と普遍性は40年経った現在も色あせず、最近のクロックにはない洗練された美しさを保ち続け、いまも世界中の人々から愛され続けています。
時計の経過を視覚的に表した手法は、様々な時計を見てきた人も満足させる新しさと、優れた視認性を両立。一見“細長い棒”に見える目盛りですが、実は12個の四角(□)を直列に並べた集合体。その中のひとつだけが黒く塗りつぶされています。1時間毎(5分毎)に黒い四角(■)が外周に移動、最終的に(■)が一番外側に。規則的に移動する黒い(■)が文字盤上にスパイラルを描き、絶え間ない時の流れをグラフィカルに表しています。