Vol.9 // フィンランドの自然をモチーフに生まれたフラワーベース -イッタラ

ヘルシンキの中心部、エスプラナーディ公園のそばにあるレストラン「サヴォイ」。こちらで使われていることから、「サヴォイベース」とも呼ばれる。

ヘルシンキの中心部、エスプラナーディ公園のそばにあるレストラン「サヴォイ」。こちらで使われていることから、「サヴォイベース」とも呼ばれる。

フィンランドの首都、ヘルシンキの中心部にある高級レストラン「サヴォイ」。建築家、デザイナーであるアルヴァ・アアルトが内装から家具、ランプなどのデザインを手がけている。そして、テーブルにセッティングされた花がゲストを迎えてくれるのだが、花を引き立てるはずの花瓶のフォルムに目を奪われてしまう。これもまた、アアルトのデザインだ。こちらのレストランの名前を取り、「サヴォイベース」と呼ばれることも。

フラワーベースは、1937年、パリ万博のフィンランド館のために行われたコンペティション、「新しい用途を持った美的なガラスデザイン」に出品するためにデザインされた。そのモチーフは、湖のかたちや白樺の切り株など諸説あるが、いずれにしても、「森と湖の国」と形容されるフィンランドの自然からインスピレーションを得ているようだ。当時のアアルトは、フィンランドの森に自生する白樺(バーチ)を素材に、「スツール60」や「パイミオチェア」を発表するなど、フィンランドのアイデンティティを感じさせるデザインを大切にしていた。1917年にロシアからの独立を果たしたばかりの新しい国家において、デザインを通してアンバサダーとしての役割を果たそうとしていたのだろう。ちなみに、妻のアイノ・アアルトも、湖に広がる波紋をイメージさせるタンブラーをデザインしている。

1937年に発表されて以来、フラワーベースは、サイズやカラーのバリエーションを増やしながら、今もイッタラ社からつくり続けられるロングセラーだ。2016年は、新色に「エメラルド」が加わった。このフラワーベースは、7人の職人の手を経て制作されるというが、そうして生まれた独創的なフォルムは、空間に品を、彩りを添えてくれる。

Aaltovase160mmemerald 「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 160mm エメラルド」。2016年の新色。(画像提供:スキャンデックス)

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「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 160mm エメラルド」。2016年の新色。(画像提供:スキャンデックス)

Alvar_Aalto_vase_160mm_desert_2 「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 160mm デザート」。(画像提供:スキャンデックス)

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「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 160mm デザート」。(画像提供:スキャンデックス)

Aaltomaljakko251mmsaderain 「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 255mm レイン」。

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「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 255mm レイン」。(画像提供:スキャンデックス)
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