Vol.7 // アルネ・ヤコブセンの知られざる魅力をプロダクトに -デザインレターズ

「AJ ROYAL VINTAGE」コレクションの「Greeting Card」(画像提供:株式会社NOMAD)

「AJ ROYAL VINTAGE」コレクションの「Greeting Card」(画像提供:株式会社NOMAD)

現代のデザイナーは、建築、インテリア、家具、テキスタイル、グラフィックなど、分業制が一般的だ。しかし、20世紀の中頃までは、それらをひとりでこなすマルチなデザイナーが少なくなかった。デンマークのアルネ・ヤコブセンもそのひとりだ。

ヤコブセンの代表的なプロジェクトに、コペンハーゲンの中心部に建つ「SASロイヤルホテル(現ラディソンブルーロイヤルホテル)」(1960年竣工)がある。ここでは、建築の設計はもちろん、家具、照明器具、建具などまで、ありとあらゆるものをデザインしている。映画やCMなどにしばしば登場する「エッグチェア」「スワンチェア」は、もともと当ホテルのためにデザインされたものだ。そんなヤコブセンの遺した才能を再発見し、製品をプロデュースしたのが、2009年に誕生したデンマークのブランド、デザインレターズ。2016年春の新作を紹介しよう。

まずは、「AJ ROYAL VINTAGE」から。こちらの「Greeting Card」は、「SASロイヤルホテル」の2階のフロアカーペットのデザインをステーショナリーに取り入れたもの。モノトーンの幾何学模様からは知性が感じられる。ほかには、旅の日記や写真をスクラップできる「Travel Journal」もある。

次に、「Flowers by Arne Jacobsen」。ヤコブセンは子どもの頃、水彩画の才能に秀でており、画家になりたかったそうだ。また、第二次世界大戦中、スウェーデンに亡命していた際には、自然をモチーフにテキスタイルの制作に没頭していたという。こちらのアネモネのパターンからは、あまり知られていないヤコブセンの絵の魅力を窺い知ることができる。「Notebook」「Flower Greeting Card」「Pencils」を展開する。

最後が、デザインレターズの象徴ともいえる「Arne Jacobsen’s vintage ABC」。細身のタイポグラフィは、ヤコブセンの初期の代表作「オーフス市庁舎」(1942年竣工)の内部のサインとしてデザインされた。これまでのステーショナリーやカップなどに加え、新たに「Baby’s first book」が加わった。

ヤコブセンが上記のオリジナルのデザインを手がけたのは、デンマークデザインの黄金期といわれる1940~60年代のこと。現代においてもまったく色褪せないデザインに、ディテールにいたるまでこだわり抜いた“完璧主義者”ヤコブセンの神髄を見る思いだ。

「Flowers by Arne Jacobsen」コレクションのNotebook(画像提供:株式会社NOMAD)

「Flowers by Arne Jacobsen」コレクションのNotebook(画像提供:株式会社NOMAD)

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「Arne Jacobsen’s vintage ABC」コレクションの「Baby’s first book」

「Arne Jacobsen’s vintage ABC」コレクションの「Baby’s first book」
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