Vol.2 // 北欧デザインが愛される理由(2) “国民幸福度”の高いライフスタイル

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フィンランドのイラストレーターの自宅のブランチ。食卓には、フィンランドの名窯、アラビアの食器が並ぶ。

暗く、長い冬。北欧の人たちは必然的に自宅で過ごす時間が長くなる。そのため、彼らは家で快適に過ごすための工夫を重ねてきた。

早い夕暮れとともに、窓辺や食卓のキャンドルに火が灯され始める。ちなみに、フィンランドは一人当たりのキャンドルの消費量が世界一だそうだ。そして夕食時には、家族全員が集い、あたたかな灯りの中、1日の出来事を語らいながら、時間を掛けて食事する。食後はリビングに移動し、座り心地のよいソファに腰掛け、映画を見たり、読書をしたり…。そこには、慎ましくも、幸せな日常がある。世界的に知られる、機能的で美しく、タイムレスな価値を持つ家具や照明器具、陶磁器などをデザインしたアルネ・ヤコブセンやアルヴァ・アアルト、ポール・ヘニングセン、カイ・フランクらは、こうした環境から生まれた。

冬がようやく終わりを告げると、彼らはこぞって戸外へ飛び出して行く。夏至祭では、いつまでも沈まない陽光の下、輪になって歌い踊る。夏休みには、森や湖のほとりのサマーハウスへ。それは日本人がイメージする別荘とは違い、質素な小屋であることが多い。ボートに揺られたり、魚を釣ったり、森でベリーを摘んだりしながら、夏は足早に駆けていく…。

北欧の人々が置かれた環境は、決して恵まれたものではないかもしれない。しかし、彼らは生活を楽しむ術を知っている。国民幸福度調査において、1位の常連のデンマークをはじめ、北欧諸国が上位に入るのも納得だ。

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スウェーデン・ストックホルムにあるカフェ「Valand」。あたたかな照明が、居心地のよさを生んでいる。余談だが、2014年に公開された映画『ストックホルムでワルツを』のロケ地にもなった。